という事を考えはしますが
「そもそもなぜ空間が拡大するのか?」
と言う疑問にはこの先、答えるつもりはありません。
これはどちらかと言うと現象形象説のテーマ
・形が小さくなる事と距離の拡大は区別がつかない
つまり
宇宙の全ての天体や物質が同じ比率で縮小したら
宇宙空間全体が拡大している事と区別がつかない
と言えます。
宇宙が拡大しているのではなく我々が小さくなっている
のかもしれません。
そして両者は区別が付かなかったりします。
「本当の空間」がどうあれ、そこに存在(を想定)する
現象形象説としても
何が拡大して何が縮小しようが
それが世界を構成するうえで必要なパターンならば
存在可能なので問題ありません。
以上説明したような形の縮小によって
空間が拡大するというパターンを
形象縮小パターン
と呼ぶことにします。
空間自体は拡大しなくても
形のパターンとしてそう見えるという
パターンはこれとは別にもう一種類考えられますが
今後登場させる予定はないので
読み流しても良いと思います。
それは全ての形がどこかを中心としてその距離に比例して
遠ざかるパターンです。
図
これを中心拡大パターンと呼ぶことにします。
中心拡大パターンは一つの固定された点を
中心として他の形が遠ざかることで形成される
パターンです。
空間自体の拡大ではないし
縮小縮小パターンでもないため
空間が自動的に余白を生じる事は出来ないので
中心から遠い形ほど、時間あたりに
自力でたくさん移動しなければ
このパターンは維持されません。
まぁ空間は無限にあるし形のパターンは自由なので
そういうパターンも一応、成立はするので挙げておきました。
なお、これは実態としては一つの中心から
拡大するパターンなのですが
見た目としてはどこを中心としても
均等に空間が拡大している様に見えます。
問題になるのはこのパターンに手を加える場合です。
どこでも均等に拡大している様に見えても実際は
違うので、手を加える場合、一つの中心をもった
単純な構造になりがちです。
図
縮小パターンが複数の中心をもった
構造を作りやすいのに比べると
中心拡大パターンは
単純な構造になり易いと言えます。
もう一つ問題なのは
中心拡大パターンに手を加えた場合、
その時点で「空間が同じような拡大を続けている」
という前提が崩れる事です。
形象縮小パターンの場合は
形の疎密とか形の分布がどうなろうが
形の縮小率=時間の経過具合に合わせて
空間はどこであれ距離に比例して拡大する
という前提が維持されます。
図
しかし中心拡大パターンは
そこに手を加えた時点で
均等な拡大ではなくなってしまいます。
つまり「前提として拡大する空間」
みたいな条件が利用できないため
話が複雑になる事が考えられます。
また、一つの中心から拡大するパターンが
欲しければ縮小パターンにおいても
どこかを不動の中心として捉えれば
そのようなパターンを見出す事が出来るため
中心拡大パターンは縮小パターンの中に
含まれる特殊なパターン、特殊な見方
というような捉え方をしても良いでしょう。
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