2018年8月20日月曜日

吸放バランス

吸放パターンは次の様な規格
守る形のパターンだと言えます。

「空間は吸収されると縮小し、
放出されると拡大する」


なお、吸収放出を行うのは
媒体だけでなく空間でも構いません。

この規格は単純な引き算足し算であり、
次の式にまとめられます。

放出量 - 吸収量 = 空間の増加量

この式や概念をバランスの式とか
吸放バランス などと呼ぶ事にします。


例えば…

上の図の丸は吸収体を表すとします。

吸収体Aの周囲の矢印は
Aが周囲の空間を吸収している
事を表しています。

さてここで、
A以外の全ての吸収体も
A同様に周囲の空間を吸っている
場合どうなるか
考えてみましょう。

その場合、空間がただ吸われるだけなら
吸収体同士の間隔は縮んでいくでしょう。

つまり
吸放バランスの式
放出量 - 吸収量 = 空間の増加量
において
吸収量の方が放出量より多ければ
空間の増加量マイナスとなり
空間の量が減少する訳です。


一方、空間が吸収量と同じだけ
放出していればプラスマイナスゼロ
現状維持が期待できる事になります。


では次の場合はどうでしょう?

現状維持が続いている時に
突然Aが吸収をやめたとします。

この場合、Aが吸収をやめた分、
吸放バランスは放出へ傾く事になります。
その際、今までAに吸われていた空間が
行き場を失い、あたかもAが放出体に
なったかの様に空間の拡大が始まるでしょう。


吸放バランスは全体として見ると単純ですが
空間中のどこの場所でどの様に吸放が行われるか等、
細部の流れを考える事によって
複雑なパターンを想定する事が出来ます。

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