2017年12月27日水曜日

知覚パターンと自動選択

全ての現象が形のパターンによって出来ているという
現象形象説が正しいなら
我々の思考や知覚も形のパターンによって出来ている
事になります。

知覚や思考や主観を構成する形や形のパターンを
知覚者知覚パターンなどと呼ぶ事にします。

知覚は複雑なのである瞬間の知覚パターンが
次の瞬間にどういう形のパターンをとれば
知覚を維持できるかその選択肢は限られているはずです。

例えば以下の図における上段(時間1)は
頭の上にリンゴが落ちる直前の様子だとします。



そして下段(AとB)はその後にどうなったかを
示す二通りの分岐だとします。

分岐Aは
リンゴがなぜか落ちずに拡大しています。
そして知覚者のあらゆる状態が変化していないものとします。
この場合知覚者にとって時間が止まっているのと同じなので
知覚者は選択された事に意味を感じないパターンだと言えます。

一方分岐Bは
リンゴにぶつかった知覚者がそれに反応しています。
つまり知覚パターンに変化があります。

従って分岐Bは知覚者にとって
時間1から時間が少し進んだ世界として
成立します。


何が言いたいのかと言うと
時空にはどんな形のパターンも存在しているので
ある知覚パターンが次にどう変化するのかは
選択肢が無数にある事になります。

知覚者にとってはその中から知覚パターンの続きとして
成立可能パターンだけが結果的に自動選択される
状態なのだと推測されます。

仮に知覚パターンが成立しない形のパターンを追っても
そこには世界を観察する者がいないため
その様な世界は存在が認められない事になります。

これが時空から物理現象が
抽出される仕組みだと考えられます。

この仕組みを
自動選択の原理とか
単に自動選択と呼ぶ事にします。


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