2016年5月26日木曜日

序章 概要と構成

概要


 科学はこの世界にどの様な現象や法則があるかを明らかにしてきたが、世界そのものがなぜ存在するのかを説明する統一的な見解はいまだない。
 なぜ世界の根源的な存在理由を説明する事が難しいかと言うと、理論に前提があればその前提がなぜあるのかが説明できないからだと言える。例えば世界の存在理由を素粒子と力を前提として説明した場合、素粒子と力がなぜあるのかは説明されない事になる。あるいは真空のエネルギーを前提として理論を組み立てた場合、なぜ真空にエネルギーが存在するのかは説明されない事になる。
 そこでこの論文では時間と空間だけを前提として世界と物理現象、そして物理法則が発生する理由を説明する。

構成


1章にてあらゆる物理現象は形のパターンとして構成されているという現象形象仮説を提唱する。
2章にて時間と空間はあらゆる形のパターンを含んでいる事を指摘する。またこれにより時間と空間さえあればその中に物理現象が含まれている可能性があるという論理が成立する事を説明する。
3章にて物理現象が成立するには主観が必要だという事を説明する。また物理現象が時空から自動的に選択されるメカニズムを説明する。また物理法則がなぜ存在するのかを説明する。
4章にて時空の中にこの世界以外の世界が含まれている可能性がある事を説明する。



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