今回は吸放体の密度によって
空間の流れの速さが変わると言う
事を述べます。
吸放体と言うと吸収体と放出体の
どちらもあり得る訳ですが
ここでは吸収体を例に挙げる事にします。
(放出体で考える場合は空間の流れる方向を逆にして
拡大と縮小、吸収と放出と言った
空間の増減を表す言葉を反転させれば
良いだけです。 )
さて、吸収体を例に挙げると言ったばかりですが
まずは単純なパターンから考察したいので
「空間は拡大も縮小もしておらず
吸放量が同等の吸収体と放出体が
一つづつ存在する」状況を考えます。
図
この場合、放出体から
時間当たりに放出される
放出量が、そのまま吸収体
が時間当たりに吸収する
吸収量になります。
図
またこの場合、間の空間のどこを区切っても
同じ量の空間が流れていると
考える事が出来ます。
図
つまり各領域は時間当たりに放出体側から入ってきた空間と
同じ量の空間を吸収体側の方へ流せば
数合わせ…と言うか
空間の体積合わせとして矛盾がない
と言う事になります。
では次に放出体ではなく
空間自体が拡大しようとし、
それを吸収体が吸収して
結果として空間は拡大も縮小も
していないという状況を
考えます。
図
この場合、間の空間を区切って考えると
各領域は後ろから来た放出量に
自分の放出量を加えた量を
前に流す事になります。
図
ここで用語定義をします。
時間当たりに流れる空間の量を
流量と呼ぶ事にします。
上の例では
吸収体に近い領域ほど
後ろから来た放出が加わるため
流量が大きくなります。
仮に、後ろから来た空間を
前(吸収体の方)へ流さないと
その領域は後ろに向かって
拡大してしまい、
吸収体は吸収量に見合う
空間量(放出量)を得る
事ができない事になります。
今回はもう一つ用語定義をします。
注目する空間や吸放体における
放出量の合計から吸収量の合計を引いた値を
「吸放バランス」
と呼ぶ事にします。
式にすると
吸放バランス = 放出量ー吸収量
です。
例えば空間の放出量が大きい領域があっても
その場に同じだけの吸収量を持つ吸収体があれば
その場の吸放バランスは0です。
吸放バランスが0の状態のことを
吸放バランスが取れているとか
吸放バランスが釣り合う等と
表現する事もあるかも知れません。
…用語に関する話が続きましたが
今回の要点は
吸放体の近くほど流量が大きい。というものでした。
また今回は直線状の空間において
流量を考えましたが
2次元で考えるなら流量の上がり方も距離の2乗になるし
3次元空間なら距離の3乗に比例する
と言う事になります。
図
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